山梨県遊技業協同組合は、6月6日に中巨摩郡昭和町のアピオ甲府タワー館で令和6年度第57回通常総会を開催しました。組合員19名全員が出席し、「賦課金の額及び徴収方法」など全7議案が満場一致で承認されました。任期満了に伴う役員改選では、星野謙理事長が再任され、2018年に理事長代理から理事長に就任して以来、5期目を迎えました。
星野謙理事長は、冒頭の挨拶で来賓の方々に感謝の意を示した後、この1年間を振り返り、能登半島地震や円安による物価高騰について言及しました。遊技業界については「遊技人口が減少し、ホールの数も減少の一途を辿り、山梨県内では44店舗にまで減少しました(前年より5店舗減)。そのような状況下で、スマートパチンコやスマートスロットの導入、ラッキートリガー搭載機の登場が、ファン回復の起爆剤になることを期待しています。組合やホール全体が以前の営業状態に戻れるように、利益追求だけでなく、行政の指導を受けながら業界で制定した広告宣伝ガイドラインを厳守し、ギャンブル依存症対策基本計画を継続して取り組んでいます。厳しい状況が続いていますが、これを契機に娯楽の原点に立ち返り、組合員全員が一丸となってお客様を第一に考え、癒しと楽しさを提供するホール経営を進めていく所存です。今後とも、ご理解とご協力をお願い申し上げます」と述べました。
また、再任の挨拶では、「前任者が途中で辞任したため、今回で5期目となります。皆様のご協力を賜りながら、2年間全力で頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と謙虚な言葉を添えました。
来賓祝辞では、まず山梨県警察本部生活安全部の今橋敦部長が登壇し、広告宣伝や依存症対策など業界の取り組みを評価し、感謝の意を示した上で、「県警察においても、皆様方のご意見やご要望に真摯に耳を傾けながら、業界の健全化に向けた取り組みを支援していきます」と述べました。
続いて、山梨県警察本部刑事部組織犯罪対策課の長田良寛課長が登壇し、暴力団排除に関して「SNSを利用した闇バイトや海外に拠点を置く犯罪は、暴力団の資金源の一つです。暴力団との関係を隠しつつ、違法な資金獲得活動を行い、資金提供をしています。県警察としても組織犯罪対策課を中心に、検挙や取り締まり活動を強力に推進しています。皆様も私たち警察と一丸となって、暴力団との対決姿勢を堅持していただきたい」と協力を呼びかけました。